どうも、勇者コイン(@Brave_coin)です。
先日、仮想通貨のキーワードを調べていたら気になったのがこれ。
2017年4月~1年間の間にどの地域で「ripple」のキーワードがGoogleで検索されたのか?
それがオランダでした。
以前から仮想通貨関連のニュースでオランダが取り上げられることもあり、今回気になってオランダの仮想通貨情報をまとめてみました。
オランダにはビットコインシティという街がある
まずはこちらをご覧だください。
このマップ何だと思いますか?
・・・
そうです!ビットコインで支払いができるお店のマップです。
ここはアーネム(Arnhem)というオランダの都市でして、その一部のエリアがビットコインシティと呼ばれてます。
https://www.arnhembitcoinstad.nl/
ビットコインシティでは、
- カフェ
- バー
- ホテル
- アパレルショップ
- ミュージアム
- ガソリンスタンド
- 本屋
- 教会
などビットコインでの決済を取り入れてます。教会も!
有名なところでいうとバーガーキングもビットコイン決済を取り入れてます。
実際にバーガーキングで支払してる様子を動画に撮ってる人がいましたね。
ビットコイン決済ができるshopの中にはビットコインで支払った場合10%割引になるような取り組みをしてる店舗もあるようです。
この街はビットコインやブロックチェーンのテクノロジーが生活の一部になることを目指しており、街全体が仮想通貨・ブロックチェーンで盛り上がってます。
ここまで同じエリアのお店が集中してビットコイン決済ができるところは現時点ではないのではないでしょうか。
また定期的にミートアップを開催してビットコイナー同士の情報交換なども実施してます。
オランダ政府は仮想通貨に寛容的
またこういった仮想通貨が街全体で広がりを見せてるのも、政府が仮想通貨に寛容的なのも理由の一つかもしれません。
オランダでは政府によるビットコインなど仮想通貨への規制が強くありませんので、一般層にも広く普及されてます。
オランダの仮想通貨への税金
オランダには付加価値税(VAT)といって日本の消費税にあたる税金が商品やサービス購入時にかかりますが、仮想通貨購入時にはかかりません。
ただ資産として保有してる場合には税金が発生しまして、不動産や仮想通貨などの資産はオランダではBOX3という税制の対象になります。
引用:Grant Thornton会計事務所(Bitcoin hits $10,000, what about cryptocurrency and taxes?)より
世界130カ国以上で税務のアドバイザーを行ってるGrant Thorntonにおける、オランダでの暗号通貨の税制の解釈でこちらの税制が適用されると述べられてます。
そして計算式で出された額から税率30%分が税額となります。
実際にどのような計算になるのか。
仮想通貨の課税対象の額が100,000ユーロ(€)だった場合
75,000ユーロ分はBracket1の税率になり、それ以上の25,000ユーロ分はBracket2の税率になります。
Bracket1
- €75,000 × 67% = 50,250ユーロ ⇒ 50,250ユーロ × 1.63% = 819ユーロ
- €75,000 × 33% = 24,750ユーロ ⇒ 24,750ユーロ × 5,5% = 1,361ユーロ
合計 819ユーロ + 1,361ユーロ = 2,180ユーロ
Bracket2
- €25,000 × 21% = 5,250ユーロ ⇒ 5,250ユーロ × 1,63% = 85ユーロ
- €25,000 × 79% = 19,750ユーロ ⇒ 19,750 × 5,5% = 1,086ユーロ
合計 85ユーロ + 1,086ユーロ = 1,171ユーロ
Bracket1(2,180ユーロ) + Bracket2(1,171ユーロ) = 3,351ユーロ
3,351ユーロ × 30%(税率) = 1,005ユーロ
仮に100,000ユーロの仮想通貨の資産を持っていた場合、年間で1,005ユーロの税額がかかります。(他に不動産など資産を持ってなかった場合)
※こちらの計算はオランダのオレンジ税務サービスさんのBOX3の税務計算の記事を参考にさせて頂きました。
税率でいうと資産合計から約1.3%の税額なので、かなり低いですよね・・・
それだけ国が仮想通貨に対して寛容だということですね。
オランダの首都アムステルダムでは積極的にミートアップ開催
日本からもALISのYASUさんがアムステルダムでミートアップを開催。
アムステルダムのmeetup集合写真!非常に素晴らしいmeetupでした!#海外meetup #ALIS #meetup pic.twitter.com/mknKcMg8Qr
— Masahiro Yasu (@MasahiroALIS) 2018年3月8日
NEMも。
Doe mee met onze meetup en maak deel uit van de groeiende community van NEM, waar je kunt leren en een bijdrage kunt leveren aan wat we doen! 👇
Meetup group: https://t.co/qVl8BpnM4Q
Telegram group: https://t.co/kRfQIph0GW pic.twitter.com/YBB33DoMGy
— NEM (@NEMofficial) 2018年1月14日
NEO、Wavesなど多数の暗号通貨がミートアップをアムステルダムで開催してます。※過去のミートアップです
入国審査でブロックチェーン技術を使用する予定
またカナダとオランダは共同で入国審査時にブロックチェーン技術を取り入れたアプリ「The Known Traveller Digital Identity(KTDI)」を開発を進めてます。
参考 : https://bitdays.jp/?p=3593
個人情報を事前にアプリに取り入れていれば、早く入国審査ができるようになります。
入国審査へのストレスが軽減されることで、更に観光業も活発になるかもしれませんね。
このようにオランダはブロックチェーン技術も積極的に取り入れてく方針のようです。
オランダ中央銀行がリップルを優れたリアルタイム決済インフラとして認定
オランダの中央銀行、リップル(XRP)を優れたリアルタイム決済インフラとして認定 https://t.co/YZ8gZByfsx
— 前田慶次郎利益《傾奇御免》XRP (@kamibaka7) 2018年3月30日
オランダ中央銀行はリップルのことを
-
- ビットコインよりも優れてる
- 銀行のコスト削減に繋がる
と、リップルに対してかなり好意的な印象を持っています。
冒頭で挙げた「ripple」のキーワード検索がオランダが1位だったように、リップルに対する期待度は高いです。
まとめ
以上、オランダの仮想通貨に関するまとめでした。
かなりポジティブな内容が多かったのですが、オランダは国、銀行、そして一般市民も仮想通貨に対して非常に友好的なのを感じました。
テクノロジーが変わっていくのを指をくわえて待つのではなく、積極的に活用してより経済をよくしようとする姿勢に好感がもてました。
またオランダの情報が増えてきたら情報をアップデートしていきたいと思います。
ではまた!
日本とは大違い