これから仮想通貨の仕組みを学ぼうと意欲のあるあなた。
素晴らしいセンスをお持ちで。
仕組みが分からずに仮想通貨を始めてしまうと、値上がり・値下がりに一喜一憂してものすごい力を消耗することになります。
そして暴落したときに焦って最悪のタイミングで売却して損してしまうことも。
でもしっかりと仮想通貨・ビットコインの仕組みさえ理解していれば、これから先の時代に輝くテクノロジーだということも実感できると思います。
そうすれば一番損するタイミングで売ってしまうということなど、避けることもできます。
今、世間では、
- 仮想通貨で物凄い儲けた!
- 暴落で損しまくってる・・・
- 億り人達成!
- ブロックチェーンの技術は世界を変える
・・・
など仮想通貨にまつわる色んな情報が飛び交ってます。
心の中では「始めてみたいけど、仮想通貨ってよく仕組みが分からない。」
と思ってる人も多いかと思います、でも安心してください。
仮想通貨を始めるにはちろんリスクも伴いますが、しっかりと仕組みを理解しておけば不安も解消されていきます。
正直、仮想通貨を始めたばかりのときは、仮想通貨関連の用語はどれも意味不明なコトバが多くて、私自身仕組みを理解するのに時間がかかりました。
でも知れば知るほど、今後の可能性に満ちていて、楽しくワクワクしてくるものです。
今まで学んできた経験を踏まえて、より簡単に。
そして分かりやすく仮想通貨について解説をしてまいります。
それではよろしくお願いします。
仮想通貨とは?
まずはそもそも仮想通貨って何ぞや?仮想なの?何なの?
というところから解消していきたいと思います。
日本において2017年4月に施行された改正資金決済法第2条第5項で、「仮想通貨」とは何か定義されました。
- 「物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」
- 「不特定の者を相手方として相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの」
参照:金融庁PDF資料
そう、定義を見ただけだと何か小難しく感じるのですが、
仮想通貨を簡単にお伝えすると、
「インターネット上の通貨として購入や売却、送ることができるもの」
であり、
「デジタル資産」
です。
ビットコインは聞いたことがありますよね?
このみんながよく知るビットコインは仮想通貨の中の一種なんですね。
仮想通貨というカテゴリーの中にビットコインがあるイメージです。
ドラクエに例えるなら呪文というカテゴリーが仮想通貨で、魔法のひとつであるメラがビットコインみたいな。
ちなみに仮想通貨には色んな種類があって2018年4月現在で1,500以上の仮想通貨が存在してます。
一番最初に出来た仮想通貨がビットコイン。
それから色んな仮想通貨があとから作られました。
ビットコインにはない機能を付け加えたイーサリアムや送金スピードが早いリップルとか。
ちなみに海外だと仮想通貨のことは「crypto currency」と言って、本来の日本語訳は暗号通貨といいます。
暗号技術を使ってセキュリティ対策も行ってるので、暗号通貨。
世間では仮想通貨や暗号通貨と呼び名が異なりますが、意味は一緒です。
本来の呼び名は暗号通貨なのにマスコミが仮想通貨と呼んでいたことで、仮想通貨の呼び名が一般的に広がって日本人には定着してます。
仮想通貨のまとめ
仮想通貨とは何ぞや?をまとめると以下のコトバに集約されます。
- インターネット上の通貨でありデジタル資産
- 1500種類以上あり、仮想通貨のひとつがビットコイン
- 仮想通貨 = 暗号通貨
ビットコインの仕組み
では一番最初に発明された仮想通貨の「ビットコイン」
ビットコインはどのような仕組みなのでしょうか?
ビットコインはブロックチェーン技術を使った、運営元がない、インターネット上の国際通貨です。
ウォレットというスマホやパソコンに専用の財布を作り、そこから同じようにウォレットを持ってる世界中の人に送金することができます。
また反対に受け取ることもできます。
また個人間だけでなくお店の支払いをビットコインを使って行うことができます。
こちらの記事では実際に飲食店でお支払いしたときの様子を書いてます。リアルな取引のイメージができるかと。
スマホに入れたウォレットというアプリから、お店側のウォレットのバーコードを読み取って送金をするだけです。
慣れれば使い方は簡単です。
電子マネー・クレジットカード・ビットコインの違い
分かりやすく表にすると以下のように違いがあります。
決済 | 譲渡 | 運営元 | |
電子マネー(suica) | 〇 | × | JR東日本 |
クレジットカード | 〇 | × | 各クレジットカード会社 |
ビットコイン | 〇 | 〇 | なし |
電子マネーであれクレジットカードであれビットコインであれ。
何かサービスを受けたり、モノを買うときの決済手段として使えるのはどれも共通です。
ひとつめの違いは他人に送金や譲渡ができるかどうか。
suicaのポイントって友人や家族に送れないですよね。
クレジットカードも支払いで使うだけかと思います。
でもビットコインの場合、ビットコインを人に送ることができます。
相手がどこに住んでいようが、送りたい相手がビットコインのウォレットを持っていれば送金することができます。
ヨーロッパでもアフリカでも、ジャングルでも、山の上でも。
電子マネー・クレジットカードは運営者がいるが、ビットコインには運営者がいない
表にも書いたようにsuicaであればJR東日本が運営者、クレジットカードの楽天カードであれば楽天カード株式会社が運営してます。
運営者がいるということは、運営元次第でサービスが使えなくなる可能性があります。
例えばクレジットカード会社の業績が悪くなって運営できなくなれば、もちろんその会社が発行してるクレジットカードは使えなくなる。
クレジットカード会社がハッキングか何かで顧客データ全てが盗まれてしまうリスクも。
でもビットコインの場合は運営者がいません。
会社がビットコインのサービスを運営してるわけではないので、倒産リスクはないのです。
どうやってビットコインは動いてるのよ?
ビットコインはブロックチェーンの技術によって管理者不在で動く仕組みが出来ているんだ。
運営者不在で動くビットコインにおけるブロックチェーン
ブロックチェーンというのは、その名の通りブロックがチェーンに繋がれたネットワーク。
分散型台帳技術ともいいます。
このブロックには色んな人のビットコインの「送金の取引記録」が含まれてます。
一つのブロックは1MBの容量の取引が入っていて、大体100~1,000件、多くても3,000件の送金取引が含まれてます。
それぞれの取引が含まれたブロックがチェーンで繋がれてるのです。
この取引の記録は、ビットコインが生まれてから今までの全ての取引が記録されてます。
ブロックチェーンはかなり細かい話になってくるので、更にブロックチェーンの細かい仕組みについては別記事で解説していきますね。
さっき疑問に思った管理者がいなくてもビットコインが動くのとブロックチェーンはどう繋がっていくのよ。
そのおかげで運営者がいなくても、取引が正常に行われるようになってるんだよ。
ビットコインの取引が正常に行われるのはマイナー(採掘者)のおかげ
マイナーがビットコインの報酬をもらえる代わりに、みんなのビットコインの送金取引の整合性をチェックしてます。
この作業を「マイニング」と言います。
どうやってビットコインを手に入れるかというと、マイナーはブロックに含まれてる取引が正常かどうかを確認・承認を行い、一番早くチェックできた人にビットコインが配れるようになってます。
この承認を行う一連流れを、別名「プルーフオブワーク」と呼んでます。
プルーフというのは証明だからマイナーが仕事でビットコインの取引を証明してるってことですね。
つまり報酬をもらう代わりに各地にいるマイナーが、ビットコインの取引が正常かどうか確認をしてる為、
運営者がいなくても取引が回る仕組みになってということです。
今ままでは個人もマイニングを行うことができましたが、マイニングするには膨大な計算力が必要でして。
マイニングを行うにはたくさんの電気代が必要なので、マイナーは電気代の安い中国を中心に団体で行ってます。
マイナーはマイニングを行って1つのブロックごとの取引を確認(おおよそ10分間で)
↓
正常に取引の確認ができたら
↓
次のブロックの取引を確認(10分間で)
↓
正常に取引の確認ができたら
↓
次のブロックの取引を確認(10分間で)
このようにマイナーの取引を確認を通じてブロックチェーンが作られていくんですよね。
ちなみにマイナーたちはいちばん早く取引が合ってるか確認したものにビットコインが配布されるので、マイナーたちは熾烈な戦いを繰り広げているのです。
悪い奴がマイナーを出し抜いて、取引を書き換えたりしたらどうするの?送り先を悪い奴自身に書き換えちゃうとか。
安心できる運営者がいないってことはそういうケースで守ってくれないのよね?その方がリスクなんじゃないの?
一番長いブロックチェーンを「正しいもの」と認識している
ブロックチェーンは一番長いブロックチェーンが正しいもとと認識するようになってます。
マイナーが取引の確認をし続けて、整合性をチェックしていくと、ブロックがどんどん伸びていきます。
そこに途中でハッカーが不正に取引を塗り替えて違うブロックが出来上がったとしますよね。
でも一番長いブロックチェーンを正しいものとする、というルールがある以上、更に新たにできるブロックも塗り替えてブロックチェーンを伸ばし続けなければいけないのです。
しかもマイナーよりも早いスピードで。
そうでなければ一番長いブロックチェーンが作れません。
また前のブロックの情報を次のブロック情報に繋げてる為、前後でブロックの情報が正しくないとチェーンは繋がっていかないのです。
その為、ハッカーはブロック内の取引を塗り替えたら、その塗り替えた情報を元に、また次のブロックも塗り替えていかないといけない。
もしハッカーが全マイナー以上のポテンシャルを持っていて、
ブロックチェーンを不正に伸ばし続けられるのであれば、むしろビットコイン報酬をもらった方がお得だなってことになります。電気代もかかりますし。
つまり、マイナーへ報酬が入る仕組みとブロックチェーンのルールによって不正ができないようになってるのです。
P2Pネットワークによってプログラムは動き続ける!
でも、万が一ビットコインのデータが紛失したら、どうなっちゃうの?
ブロックチェーンは、一つのサーバーがあるわけではなく「P2Pネットワーク」という、みんなのコンピューター(端末)でブロックチェーンを運営してる仕組みを採用してます。
左の図が今よくあるネットワークの形。
この私のブログを例に挙げるとサーバーを通じてブログが見れるようになってます。
その為、もし契約してるサーバーが何らかの大規模不具合があったら、私のブログは見れなくなります。
中央のサーバーがカギを握ってるんですよね。
またサーバー会社が倒産してサービス提供ができなくなったら・・・それも同様にブログは見れなくなります。
また他のサーバーを探して移動しなければブログは見れません。
では、それに対して右側のブロックチェーンのネットワーク。
ビットコインの場合は管理者なしで一つのサーバーを通しておらず、みんなのネットワークで通信を行ってます。
仮にひとつのパソコンがバグって、使いものにならなくなったとしても、
他のコンピューター(ノード)が生きてるので、ブロックチェーンのネットワークは途切れません。
これがP2Pの仕組みです。
このP2Pの仕組みによって、ビットコインは生まれてから一度も止まることなく動き続けているのです。
ビットコインは、以前マウントゴックス事件があったときに「ビットコインは終わりだ」と言われてました。
でもビットコイン自体に問題があったわけではなく、マウントゴックスの取引所に問題があっただけ。
ビットコインは問題なく今も稼働し続けてます。
ビットコインの仕組みのまとめ
ビットコインのまとめです。
- ビットコインは電子マネーやクレジットカードと違い、個人間で送受信ができる
- 管理者不在でも動き続ける
- ブロックチェーンにより今まで不正があったことがない
- ブロックチェーンにより今までプログラムが止まったことはない
仮想通貨&ビットコインとは? ~完~
さて、ここまで仮想通貨のこと、ビットコインの仕組みについて解説していきました。
特にビットコインによって生まれたブロックチェーンの技術は革新的と言われ、他の仮想通貨や色んなビジネスシーンで応用されてます。
またインターネットの次に革命的だとも言われてます。
2018年1月から暴落があって、年末年始の当時と比べると下がってる状況ですが、今は徐々に回復傾向です。
大切なのは仮想通貨やビットコインの根底にあるテクノロジー・仕組みでありそれらが世の中の問題点を解決するのであれば、必ず今後も価値は上がっていくと思いますよ。
それでは、またよろしくお願いします!